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マテ茶は、南米の植物「マテ」の葉と小枝から作る飲み物
名前に「茶」と付きますが、緑茶や紅茶とは別の植物です。初めての人が混乱しやすいのは、葉の作り方と、商品の形や飲み方が一緒に語られているからです。
葉の仕上げ方は、主に2つ
グリーンマテ
葉を焙煎しないタイプ
緑茶、ハーブ、青い草を思わせる香り。苦味と爽やかさが出やすい。
ローストマテ
葉を焙煎したタイプ
ほうじ茶、麦茶、烏龍茶を思わせる香ばしさ。焦げ感を強く感じる人もいる。
売られ方・飲み方はいくつもある
ティーバッグ
日本で試しやすい形。湯の量や時間で濃さが変わります。
茶葉
急須やポットで淹れる形。量と抽出時間によって味の幅が大きくなります。
ボトル飲料
商品として味が調整された形。茶葉から淹れた味と同じとは限りません。
伝統的な飲み方
器に茶葉を入れ、湯を足しながらボンビージャで飲みます。苦味だけでなく、誰かと回して飲む体験も感想に含まれます。
グリーンのティーバッグもあれば、ローストのボトルもあります。「グリーンかローストか」と「どんな形で売られ、どう飲むか」は、別々に見ると分かりやすくなります。
調査で分かったこと
602件の感想から、まず分かった4つのこと
細かい数字の前に、味の違いが分かる結論から紹介します。
01
ローストは「ほうじ茶」「麦茶」に近いと書かれていた
焙煎した香ばしさを、ほうじ茶、麦茶、烏龍茶にたとえる感想が目立ちました。日本で飲み慣れたお茶に近い言葉が多く、普段のお茶や食事中の飲み物として語られています。
02
グリーンは「緑茶・ハーブ」と「草・薬草」に分かれた
同じ青い香りを、爽やか、緑茶に近い、ハーブティーのようと好む人がいる一方、草、牧草、薬草のようで苦手と書く人もいました。評価が割れた中心は、この青い香りです。
03
味の感想の約4件に1件は、好きな点と苦手な点の両方を書いていた
味や香りを読み取れた561件のうち145件は、「苦いけれど好き」「香りは強いが食事には合う」のような感想でした。マテ茶は、単純な好き嫌いだけでは説明しにくい飲み物です。
04
日本向けボトル45件は、肯定20・両方18・否定7に分かれた
すっきりして飲みやすいという声と、薄い、薬草っぽい、煙や灰を思わせるという声が並びました。市販ボトルの印象だけでは、茶葉から淹れるマテ茶の味までは分かりません。
どんな味だったか
マテ茶の味は、「ほうじ茶」「緑茶」「草」「薬草」と表現されていた
マテ茶を飲んだことがない人には、「苦い」「飲みやすい」だけでは味を想像できません。感想に出てきた、具体的な言葉を見ていきます。
よく見られた感想の要旨
複数の投稿に繰り返し現れた内容を、編集部が短くまとめたものです。原文の引用ではありません。
ロースト
「ほうじ茶のように香ばしく、普段のお茶として飲みやすい。」
グリーン/好意的
「緑茶やハーブティーに近く、後味がすっきりする。」
グリーン/苦手
「草や薬草のにおいが強く、思っていたお茶の味と違った。」
ボトル
「食事には合わせやすいが、薄さや煙のような後味が気になった。」
伝統式
「苦味は強い。それでも、人と回して飲んだ時間まで含めて印象に残った。」
味を表す言葉は、四つの方向に分かれた
- 香ばしい方向
- ほうじ茶、麦茶、烏龍茶、焙煎、焦げ
- 主にローストで使われた言葉。香ばしさを親しみやすいと感じる人と、重いと感じる人がいました。
- 青い方向
- 緑茶、ハーブ、草、牧草、薬草
- 主にグリーンで使われた言葉。同じ香りが、爽やかさにも苦手な理由にもなっています。
- 強さを表す言葉
- 苦い、渋い、濃い、煙、灰
- 種類だけでなく、湯温や抽出時間、商品の作り方と一緒に語られていました。
- 軽さを表す言葉
- すっきり、さっぱり、薄い、物足りない
- 軽さを飲みやすさと取る人もいれば、味が弱いと取る人もいました。
日本のお茶にたとえた言葉
投稿に出てきた比較語と件数です。どの種類で使われたかは、全記録から確認できます。
- 緑茶
- 30件
- ほうじ茶
- 12件
- 麦茶
- 13件
- 烏龍茶
- 13件
- ルイボス
- 13件
- 煙・灰
- 5件
詳しい集計を見る:9つの種類・形態別の内訳
ティーバッグ、茶葉、ボトル、種類を特定できない記録まで分けた集計です。肯定率は今回集めた記録内の参考値であり、日本人全体の好みを示すものではありません。
| 種類・形態 | 全記録 | 味の記録 | 肯定 | 両方 | 否定 | 肯定率* |
|---|---|---|---|---|---|---|
| グリーンTB | 304 | 269 | 191 | 71 | 7 | 71% |
| ローストTB | 111 | 107 | 80 | 24 | 3 | 74.8% |
| 日本向けボトル | 45 | 45 | 20 | 18 | 7 | 44.4% |
| グリーン茶葉 | 39 | 39 | 31 | 8 | 0 | 79.5% |
| ロースト茶葉 | 30 | 28 | 26 | 2 | 0 | 92.9% |
| ロースト(形式不詳) | 26 | 26 | 18 | 7 | 1 | 69.2% |
| グリーン(形式不詳) | 24 | 24 | 16 | 8 | 0 | 66.7% |
| 伝統式・茶葉 | 15 | 15 | 10 | 5 | 0 | 66.7% |
| ナチュラルTB | 8 | 8 | 5 | 2 | 1 | 62.5% |
* 肯定率は、味や香りを読み取れた記録を分母にした比率です。ECレビューが中心であり、日本人全体や国内市場の支持率ではありません。
感想が分かれた理由
「飲みやすい」と「草っぽくて苦手」が、同時に出るのはなぜ?
感想の違いは、単に好き嫌いの問題だけではありません。同じ特徴をどう感じたか、どの濃さで飲んだか、何と一緒に飲んだかが書かれていました。
同じ香りでも、褒め言葉と苦手な言葉に分かれる
グリーンの青い香りは、「爽やか」「ハーブのよう」と書かれる一方で、「草」「薬草」とも書かれました。ローストの香ばしさも、「ほうじ茶のよう」と好まれる一方、「焦げっぽい」と感じる人がいます。
濃さによって、苦味と渋味の出方が変わる
高い湯温、長い抽出時間、少ない水量で、苦味や渋味が強くなった記録がありました。水出しや低温で軽く感じた人もいますが、反対に薄くて物足りないという感想もあります。
単体で飲むか、食事と一緒に飲むかでも印象が変わる
食事に触れた記録は32件ありました。脂のある料理の後口が軽く感じられた例もあれば、和食には香りが強すぎると感じた例もあります。
同じ家でも、好みはそろわなかった
家族について書かれた記録は44件ありました。本人は気に入っていても家族は草の香りを苦手とした例や、本人には薄くても家族の常備茶になった例があります。
「おいしい/まずい」の二択では収まらなかった
味や香りを読み取れた561件は、好意的397件、好きな点と苦手な点の両方がある145件、否定的19件に分かれました。
特徴的なのは145件です。「苦いが好き」「香りは強いが食事には合う」「濃度を変えれば飲める」。マテ茶のクセは、欠点としてだけでなく、その人が飲み続ける理由にもなっていました。
好意的
397件 / 70.8%
好きな点と苦手な点の両方
145件 / 25.8%
否定的
19件 / 3.4%
この内訳は、今回集めた561件の中での比率です。ECレビューが多いため、「日本人の70.8%がマテ茶を好き」という意味ではありません。
飲んだ人の変化
最初の印象が変わった記録は41件。ただし、誰でも好きになるわけではない
飲み続けた人の中には、味を知ってから受け止め方が変わった人がいました。何が変わったのかを、投稿に書かれた範囲で整理します。
41
感じ方が変わった記録
最初と、その後の評価が書かれていた投稿
44
家族の話が出た記録
同じ商品でも好みが一致しない例を含む
32
食事と一緒に飲んだ記録
料理との組み合わせで印象が変わった例
29
水出しの記録
軽く感じた例と、薄く感じた例の両方
知っているお茶に置き換えると、味を理解しやすくなった
最初は正体の分からない香りでも、ほうじ茶、緑茶、麦茶などにたとえることで、飲み物として捉え直した記録がありました。
淹れ方を変えると、苦味の印象が変わった
湯を少し冷ます、時間を短くする、水を増やすといった変化と一緒に、飲みやすくなったと書かれた例があります。
飲む場面が決まると、続けやすくなった
食事中、仕事中、暑い日の水出しなど、飲む場面が決まってから習慣になった記録もありました。
41件は「飲み続ければ好きになる割合」ではありません。最初と後の感じ方が書かれていた公開記録が41件あった、という数です。変化を書かなかった投稿や、苦手なまま飲むのをやめた人は、この数字からは分かりません。
それでも、マテ茶の味は最初の一口だけで決まらないことがあります。知っているお茶にたとえたとき、濃さを変えたとき、食事と一緒に飲んだときに、受け止め方が変わった記録が残っています。
香りや苦味を受け付けない人に、慣れるまで飲むことを勧める調査結果ではありません。変化した人もいれば、合わなかった人もいます。
日本での広まり
日本でマテ茶は、どう知られてきた?
602件の感想が生まれた背景として、日本でマテ茶がどのように知られてきたかも確認しました。確定できたことと、未確認の記録を分けて掲載します。
1985 / 1986
確認資料で年の表記が分かれる
日本での普及活動が始まる
日本マテ茶協会は1985年の発足を掲げています。一方、日本緑茶センターの沿革には1986年5月の協会設立参画と事務局設置が記されています。発足と事務局整備の時点が違う可能性があるため、二つの年を併記します。
S23 / S24 / S25
1990年前後
未確認情報
九州の缶入り商品について、個人の記憶が残る
九州地域で缶入りマテ茶や広告を見たという個人記録があります。ただし、発売期間、販売地域、販売会社を一次資料で確認し切れていません。確定した発売史ではなく、未確認の手掛かりとして残しています。
S29 / S30
2012
企業発表で確認
「太陽のマテ茶」が全国発売される
2012年3月、日本コカ・コーラが「太陽のマテ茶」を全国発売しました。今回集めた2012年の感想42件のうち、日本向けボトルは17件でした。全国で店頭購入できる商品が登場した年です。
S26 / S27 / S28
2020年代
今回の収集記録から確認
ティーバッグ、茶葉、伝統式まで感想が細かくなる
今回の記録では、グリーンとロースト、ティーバッグと茶葉、水出しと煮出し、伝統式とコシードまで書き分けられています。「マテ茶が好きか」だけでなく、何をどう飲んだのかまで残るようになりました。
出典カタログ81資料
2012年の発売経緯は [S26] [S27]、後年の当事者回顧は [S28] で確認できます。発売当時の企業発表と後年の回顧は、同じ種類の資料として扱っていません。
調査方法と限界
この調査は、マテ茶の人気ではなく「味がどう語られたか」を調べた
調査結果をどこまで信頼してよいか判断できるように、問い、対象、数え方、言えないことを公開します。
調査で答えた三つの問い
- 01飲んだ人は、マテ茶の味や香りをどんな言葉で表したか。
- 02グリーンとロースト、ティーバッグ、茶葉、ボトル、伝統式で、感想はどう違ったか。
- 03好意的な感想と苦手な感想には、どんな味、淹れ方、飲む場面が一緒に書かれていたか。
618
仮集計
重複確認前
−24
重複
同じ投稿を統合
+8
追加
確認後に加えた記録
602
最終件数
R0001–R0602
何を集め、どう数えたか
2007年から2026年までに日本語で公開された、実際にマテ茶を飲んだ人の感想を集めました。ECサイトのレビュー、個人ブログ、旅行記などを含みます。1件を1投稿に対応させ、R0001からR0602までのIDを付けています。
全件を読み、種類・形態、本文に書かれた評価、味や香りの言葉、淹れ方、飲んだ場面、感想の要旨、出典を記録しました。星の数だけで評価せず、本文の内容を優先しています。
602件のうち、味や香りを読み取れた561件を味の集計に使いました。便通、眠気、覚醒、胃の感じ方など、身体の話が中心の41件は別に保存し、味の評価には混ぜていません。
この調査で言えないこと
- 全国アンケートではない
- 公開ウェブ上の投稿を集めた調査です。日本人を無作為に選んだ調査ではなく、日本人全体の好みは推定できません。
- 602件は602人ではない
- 602は投稿数です。投稿者の国籍、居住地、同じ人による複数投稿までは確定できません。
- ECレビューが多い
- 購入者や継続して飲んでいる人の投稿が多いため、好意的な感想が集まりやすい偏りがあります。
- 飲み方がそろっていない
- 商品名、茶葉量、湯温、時間、水量が書かれていない投稿もあり、同じ条件で飲み比べた実験ではありません。
- 要旨は編集部による整理
- 個別記録の要旨と分類は編集部が作成しました。原文を引用するときは、必ず出典URLを確認してください。