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マテ茶の基本と味・カフェイン量・毎日飲むときの考え方

マテ茶の基本と味の方向、カフェイン量の見方、飲む時間、量、熱さに気をつけるポイントを初心者向けに整理しました。

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安全性

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12 min

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研究確認あり

Updated

2026年3月14日

カフェイン量や研究の線引きを確認しながら、無理なく続ける判断材料をそろえます。

Intro

マテ茶に興味を持っても、最初につまずきやすいのが「何のお茶なのか」「どんな味なのか」「カフェインはどのくらい含まれているのか」といった基本情報が、うまくつながって見えてこないことです。しかも、マテ茶は「飲むサラダ」といったイメージばかりが先行しやすく、飲み物としての基本的な部分が置き去りにされがちです。

しかし、毎日飲むかどうかを判断するなら、栄養のイメージよりも先に、原料や味、カフェイン量、飲む時間帯、そして温度を押さえておくのが近道です。先に結論をお伝えすると、マテ茶は南米で古くから親しまれてきたカフェイン飲料であり、コーヒーの代わりとして活躍する場面も少なくありません。ただし、1杯あたりのカフェイン量は一定ではないため、毎日飲むなら「1日の総量」「時間帯」「温度(熱さ)」の3点で考えるのが正解です。

アメリカのMedlinePlusやFDAは、健康な成人の場合、1日400mgまでのカフェイン摂取であれば一般的に問題ないとしつつも、その影響には個人差が大きいと説明しています。また、妊娠中については、ACOG(アメリカ産婦人科医会)が1日200mg未満を目安としています。さらに、国際がん研究機関(IARC)は、マテ茶そのものよりも「非常に熱い温度」で飲む習慣を問題視しています。([IARC][1])

Editorial Details

この記事の確認情報

公開研究と安全性の確認を含む記事

執筆

MATE編集部

確認

MATEリサーチチーム

公開日

2026年3月5日

更新日

2026年3月14日

01

まず押さえておきたいマテ茶の基本

* マテ茶は南米原産のマテの葉から作られる飲み物であり、緑茶や紅茶とは原料が異なります。* 味わいは、青さや草っぽさが引き立つタイプと、香ばしいローストタイプとで大きく印象が変わります。* カフェインは含まれています。ただし、1杯あたりの量は商品やいれ方によって変動します。* ホットでもアイスでも楽しめ、暑い時期にはテレレのような冷たい飲み方もあります。* 毎日飲む場合、カフェイン量の細かい数字を気にするだけでなく、遅い時間帯を避けることや、熱すぎる状態で飲まないことが大切です。

このポイントをあらかじめ押さえておくだけで、マテ茶を「なんとなく健康に良さそうなお茶」としてではなく、扱い方が明確なカフェイン飲料として捉えやすくなります。([IARC][1])

02

マテ茶という飲み物の正体と特徴

マテ茶は、**Ilex paraguariensis(イェルバ・マテ)**の乾燥葉から作られる飲み物です。IARCは、マテ茶をこの植物の乾燥葉から抽出される浸出液だと定義し、主に南米地域で親しまれてきたと説明しています。つまり、日本語では「茶」という言葉がついていますが、緑茶や紅茶のような茶の木の仲間ではありません。この事実を最初に知っておくと、実際の味とイメージのズレを防ぎやすくなります。([IARC][1])

本場南米では、ひょうたん型の器に茶葉をたっぷり入れ、「ボンビージャ」と呼ばれる金属製のストローで飲むスタイルが有名です。とはいえ、初心者が無理にそのスタイルから始める必要はありません。ティーバッグやペットボトル、あるいは水出しでも十分に楽しめます。背景にある文化はとても深いですが、入口はもっと手軽で構わないのです。([NCBI][2])

ここで大切なのは、マテ茶を必要以上に神秘化しないことです。特別な健康飲料としてハードルを上げるよりも、**個性のはっきりしたカフェイン飲料**として理解するほうが、飲んだときの期待が裏切られません。

03

青いタイプと香ばしいタイプで変わる味の印象

マテ茶の味がイメージしにくい理由のひとつは、さまざまなタイプがひとまとめに語られがちだからです。実際には、選ぶ茶葉のタイプによって口当たりの印象は大きく変わります。

青い印象(グリーンタイプ)のものは、草のような風味や清涼感、そして軽やかな苦みが前面に出やすいのが特徴です。ハーブティーのような風味が好きな人にとっては、これが大きな魅力になります。ただ、最初の一杯で「想像以上に青草っぽい」と感じる人がいるのも事実です。

一方、ローストタイプ(焙煎されたもの)は香ばしさが際立ちます。ほうじ茶や麦茶に近い印象を受ける人も多く、普段コーヒーをよく飲む人であれば、こちらから試すほうが失敗しにくいでしょう。

ただし、いくらローストタイプであってもコーヒーそのものの味になるわけではありません。そこを勘違いしてしまうと、期待外れに感じてしまいます。マテ茶は決してコーヒーの代替品(コピー)ではなく、全く別の魅力を持った独自の飲み物です。

04

マテ茶の魅力はコーヒーのコピーではないこと

マテ茶の本当の良さは、「コーヒーに比べてカフェインが強いか弱いか」といった点だけではありません。**無糖でもすっきりと飲みやすいこと、ホットでもアイスでも楽しめること、そして季節に合わせて役割を変えられること**が大きな強みです。

朝の目覚めの一杯を奪うというよりも、午後のリフレッシュの選択肢を広げてくれる飲み物として非常に優秀です。たとえば「今日はコーヒーだと少し胃が重い」「甘いエナジードリンクを飲む気分ではない」「暑いから冷たくてスッキリしたものが飲みたい」という日。そんな場面では、マテ茶のほうが心地よく寄り添ってくれます。

とくに、夏場はテレレ(水出しマテ茶)として楽しみ、普段はティーバッグや水出し、外出先では手軽なペットボトルを選ぶといったように、ライフスタイルに合わせて形を変えやすいのも嬉しいポイントです。このように、毎日の生活に無理なく組み込める点こそが、マテ茶ならではの魅力と言えます。

05

カフェイン量との向き合い方と「一杯の固定値」を追わない理由

結論から言うと、マテ茶にはカフェインが含まれています。この点は曖昧にせず、しっかりと認識しておきたいところです。

ただし、マテ茶のカフェイン量を「1杯あたり何mg」と断定してしまうのは少し乱暴です。IARCに収載されたデータを見ても、抽出時間が長くなるほど溶け出すカフェイン量は増え、パッケージ通りのいれ方をしても1杯あたりの量には幅があることがわかっています。つまり、商品や抽出条件によってカフェインの量が変わる飲み物なのです。そのため、「マテ茶はコーヒーよりカフェインが少ないから安心」と決めつけるのも、「強そうだから一切飲まない」と避けてしまうのも、少し極端だと言えます。([NCBI][2])

一般論として、MedlinePlusとFDAは「健康な成人の場合、1日400mgまでのカフェイン摂取は概ね問題ない」としていますが、カフェインへの感受性には大きな個人差があることも指摘しています。また、妊娠中の場合は、ACOGが1日200mg未満をひとつの目安としています。だからこそ、日々の生活で実用的なのは「マテ茶1杯の正確な数値」を神経質に追いかけることではなく、**その日に他の飲み物から摂取したカフェインも含めた「総量」で考えること**です。([MedlinePlus][3])

06

毎日飲むなら時間帯と総量で考える

MedlinePlusの説明によると、カフェインは摂取してから1時間ほどで血中濃度がピークに達し、その作用が4〜6時間続くことがあるとされています。そのため、就寝に近い夜の時間帯よりも、昼食後から早めの午後にかけて飲むのが理にかなっています。とくに、夜の眠りが浅くなりやすいと感じる方は、まずこの時間帯だけに絞って楽しむほうが失敗が少なくなります。([MedlinePlus][3])

ここで大切になるのが、**飲み物を「足し算」するのではなく「差し替え」で考えること**です。朝にコーヒーを飲み、お昼に緑茶を飲み、さらに午後のお茶としてマテ茶を追加してしまうと、カフェインの総量が増え、自分の体質に合っているのかどうかがわかりにくくなります。生活に取り入れてみるなら、まずはいつもの午後の一杯をマテ茶に差し替えてみる。これが、体との相性を一番判断しやすい方法です。

07

飲むときの温度(熱さ)への配慮

マテ茶をより安全に楽しむために、カフェインの量だけを気にして終わるのは少しもったいないです。もう一つ忘れてはいけない大切なポイントが**温度**です。

IARCは、非常に熱い飲み物を摂取することと食道がんのリスクについての関係を評価しており、問題の核心は「飲み物の種類」よりも「温度」にあると説明しています。同機関のプレスリリースによれば、「非常に熱い飲み物」とはおおむね65℃を超えるものを指し、マテ茶についても「非常に熱くない温度」であれば決定的なリスクの証拠は見つかっていないと整理されています。つまり、「マテ茶だから危険」という話ではなく、**熱すぎる状態のまま飲むのを毎日の習慣にしないほうがよい**ということです。([IARC][1])

実用的な対処法としては、口に含んだときに「熱い!」と感じる温度のまま、急いで飲まないようにすることです。いれたてから少し冷まして適温にしてから飲む。そうすることで、安全面への配慮はもちろん、マテ茶本来の味わいもしっかりと感じられ、美味しく楽しむことができます。

08

妊娠中や授乳中はより慎重な判断を

妊娠中や授乳中の期間は、マテ茶に限らず、コーヒーや緑茶なども含めた「カフェイン全体」の摂取量をより慎重に見直す必要があります。MedlinePlusは、カフェインが胎盤を通過することや、授乳中には少量が母乳へ移行することを説明しています。FDAも、妊娠中や妊娠を計画している時期、および授乳中は、カフェインの制限についてかかりつけの医療機関に相談するよう推奨しています。また前述の通り、ACOGは妊娠中のカフェイン摂取を1日200mg未満に抑えるようガイドラインを示しています。([MedlinePlus][3])

ですから、この時期に「マテ茶はお茶の仲間だからいくら飲んでも大丈夫」と安易に考えるのは避けるべきです。もし少しでも不安を感じるようであれば、無理をして日常の習慣に取り入れないという選択肢も、ごく自然で正しい判断です。

09

初めてなら「午後の一杯の差し替え」からで十分

マテ茶を飲み始めるにあたって、いきなり毎日2杯も3杯も飲もうとしないこと。これが無理なく続けるための大切なコツです。

まずは、朝のコーヒー習慣はそのままにしておき、午後のお茶の時間だけをマテ茶に差し替えてみる。この方法が、カフェインの総量と飲む時間帯を一番管理しやすいのでおすすめです。初めて飲むなら、香ばしいローストタイプのティーバッグや、市販の無糖ペットボトルから試すだけで十分に魅力を味わえます。

ホットでいれたときの苦みが気になるようであれば、すっきりとした水出しから始めてみるのも良いでしょう。暑い季節なら、冷たいテレレのほうが美味しく続けられるという人も多いです。最初から本場の専用道具を一式そろえる必要はまったくありません。道具にこだわるのは入口の段階ではなく、マテ茶を好きになった「その先の楽しみ」にとっておきましょう。

10

避けるべき飲み方と注意点

「眠気を覚ましたいから濃く抽出する」「仕事が立て込んでいるから何杯もがぶ飲みする」「夜遅くまでだらだらと継ぎ足して飲み続ける」。こうしたカフェインに頼りすぎる飲み方は避けたほうが無難です。カフェインを過剰に摂取してしまうと、落ち着きのなさや手の震え、不眠、頭痛、めまい、動悸、さらには不安感などを引き起こすことがあります。もし体調に違和感を覚えたら、まずはマテ茶を飲む量と時間帯を見直してみてください。([MedlinePlus][3])

また、もともと睡眠に関する悩みがある方や、不安を感じやすい方、胃食道逆流症(GERD)や不整脈、高血圧などの持病がある方、あるいは特定の薬やサプリメントを服用している方は、自己判断で毎日の習慣にする前に、一度かかりつけの医師に確認することをおすすめします。MedlinePlusでも、こうした健康状態にある場合はカフェインを制限、または控えるべきかどうかを専門家に相談するよう案内しています。([MedlinePlus][3])

11

安心して続けるためのシンプルなルール

マテ茶を日常的に楽しむうえで最も実用的なのは、カフェインの細かい数字に神経質になることではなく、自分の中で守りやすいシンプルなルールを作ることです。

* まずは「1日1杯」、飲むタイミングは「昼食後から早めの午後まで」にする * いつものコーヒーや緑茶に「追加」するのではなく、どれか1杯と「差し替える」* 淹れたての「熱すぎる状態」のまま飲まない * 飲んだあとに落ち着きのなさや睡眠の乱れを感じたら、その日は飲むのをやめる

この4つのポイントを守るだけでも、体への負担はぐっと減り、安定して楽しむことができます。安全性というものは、単なる知識として持っているだけでなく、それをどう日々の生活で「運用」していくかで大きく変わるものなのです。

12

まとめ

マテ茶は、**Ilex paraguariensis**の乾燥葉から作られる南米発祥のカフェイン飲料です。緑茶や紅茶の仲間とは異なることを覚えておきましょう。味わいは選ぶタイプによって大きく変わり、ローストタイプは香ばしく、青いグリーンタイプは草のような風味と清涼感が楽しめます。まずはこの基本的な違いを知っておくだけでも、自分好みのマテ茶が選びやすくなるはずです。([IARC][1])

そして、マテ茶にはカフェインが含まれています。ただし、1杯あたりのカフェイン量は一定ではありません。だからこそ、マテ茶単体の数字を気にするのではなく、「1日のカフェイン総量」「飲む時間帯」「飲む温度」の3つの視点で付き合っていくのが現実的です。健康な成人であれば1日400mgまでが一般的な目安とされ、妊娠中の場合は1日200mg未満が一つの目安となります。さらに、IARCの指摘にある通り、非常に熱い飲み物の温度には注意が必要です。つまり、**毎日飲むのであれば「何杯飲むか」という量だけでなく、「いつ飲むか」「どれくらい熱い状態か」まで含めて考える**ことが正解と言えます。([MedlinePlus][3])

これから始めるなら、まずは午後の一杯だけをマテ茶に差し替えてみる。最初はそれだけで十分です。マテ茶は決して魔法のような万能の健康飲料ではありません。しかし、コーヒーばかりで単調になりがちだった毎日に、無糖で美味しく続けられる「新しい選択肢」をプラスしてくれる、魅力的な飲み物であることは間違いありません。

[1]: https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2018/07/pr244_E.pdf "IARC Monographs evaluate drinking coffee, maté, and very hot beverages" [2]: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK507022/ "MATE - Coffee, Tea, Mate, Methylxanthines and Methylglyoxal - NCBI Bookshelf" [3]: https://medlineplus.gov/caffeine.html "Caffeine: MedlinePlus"

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