研究レビューでは、マテ茶に含まれる成分や、一部の代謝・循環指標に関する報告があります。一方、飲むだけで体重が減る、病気を予防できると断定できる段階ではありません。日常で期待しやすいのは、カフェイン飲料としての気分転換です。(Health properties of Yerba Mate)
強い健康効果をうたう言葉を見る前に、研究の対象が細胞や動物なのか、人なのか、試験の規模と期間は十分かを確認してください。
先に結論:わかっていることと未確定なこと
- 比較的確かなこと:マテ茶にはカフェインなどの成分が含まれ、カフェイン飲料として作用する
- 前向きな報告があること:一部の代謝・循環指標で変化が見られた研究がある
- まだ断定できないこと:飲むだけで大きく減量できる、特定の病気を予防できる、誰にとってもコーヒーよりやさしい
研究結果を生活へ当てはめるときは、前向きな結果だけでなく、対象者数、期間、摂取量、比較条件も確認します。(Physiological effects of yerba maté)
研究情報は3段階に分けて読む
研究情報は、次の3段階に分けると誤解しにくくなります。
- 成分が含まれている
- 細胞や動物を使った実験で変化が見られた
- 人が飲む臨床研究で変化が確認された
3まで進んだ研究でも、対象者が少ない、期間が短い、条件がそろっていない場合があります。特定の検査値が変わったことと、病気の予防効果が確立したことは同じではありません。
研究で比較的わかっている事実
カフェイン飲料としての作用
マテ茶にはカフェインが含まれています。仕事中の眠気や午後の気分転換に使う場合は、コーヒーや緑茶と同じカフェイン飲料として扱ってください。作用の感じ方は、抽出条件や摂取量、体質によって変わります。
一部の代謝や循環の指標における前向きな報告
研究レビューには、抗酸化・抗炎症作用や、代謝・循環に関する報告があります。人を対象とした研究でも、血糖値や一部の心血管関連マーカーに変化が見られた例があります。(Health properties of Yerba Mate)
ただし、臨床研究の数はまだ限られ、対象者や実施条件にもばらつきがあります。短期間の試験も含まれるため、特定の健康効果を広く断定できる段階ではありません。
成分の存在と健康効果は分けて考える
成分名だけで、健康効果まで決めつけられません。成分が含まれていることと、その効果が人を対象とした研究で確かめられていることは別です。前向きな報告を見るときも、研究数や条件まで確認してください。
まだ断定できないこと
飲むだけで減量できるとは言えない
ダイエットを目的にマテ茶へ興味を持つ人もいますが、飲むだけで体重が減るとは期待しないでください。
食欲、代謝、体重管理に関する前向きな報告はあります。ただし、食事や運動習慣を変えず、マテ茶だけで大きな変化が起きると判断できるデータではありません。
無糖のマテ茶を甘いジュースやカフェラテと置き換えれば、その飲み物に含まれていたカロリーは減ります。これは置き換えの結果であり、マテ茶だけの減量効果とは分けて考えます。
「コーヒーよりやさしい」「長く効く」という表現への注意点
「コーヒーよりやさしい」「長く効く」といった感想には個人差があり、すべての人に当てはまる特徴ではありません。
飲みすぎると体調を崩す人がいます。遅い時間に飲めば、睡眠へ影響することもあります。胃への刺激の感じ方も人それぞれです。体験談は個人の感想として読み、全員に当てはまる特徴とは考えないでください。
「何にでも効く」とはまとめられない
飲み物としての魅力と、健康上の悩みに対する効果は別の論点です。
有意差が出なかった項目や、データの量と質が足りないテーマもあります。「何にでも効く」といったまとめ方は避け、研究ごとの対象者、期間、条件を確認してください。
安全面ではカフェイン量と温度を確認する
研究とは別に、飲み物として好みに合うかを見る
研究上の限界があっても、飲み物として好みに合うかは別に判断できます。ローストタイプは香ばしく、グリーンタイプは草やハーブを思わせる風味があります。ホットのほか、アイスやテレレにもできます。
無糖の飲み物を探している人には候補になりますが、カフェインを含むため水代わりにはなりません。最初は、いつものコーヒーや緑茶に追加せず、一杯と差し替えて体調を確かめてください。
まとめ
研究では、一部の代謝・循環指標に前向きな報告がありますが、体重減少や特定の病気の予防効果を断定できる段階ではありません。成分、細胞・動物実験、人を対象とした研究を分け、対象者数や期間まで確認する必要があります。
日常では、カフェイン飲料としての気分転換を期待するのが現実的です。飲む量と時間帯を調整し、熱すぎる状態で飲む習慣は避けてください。
健康効果だけを理由に続けるのではなく、味と生活への取り入れやすさも含めて判断してください。