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マテゴードとボンビージャとは?マテ茶の基本と必要になるタイミング

マテゴードとボンビージャの役割、最初から必要かどうか、選び方を、マテ茶の基本からわかりやすく整理しました。

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文化・道具

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14 min

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実務・運用寄り

Updated

2026年3月14日

道具や南米の文化を知って、単なる代替飲料ではない魅力に触れるための章です。

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マテ茶について調べていると、丸い器と金属製のストローのような道具をよく目にします。あれが「マテゴード」と「ボンビージャ」です。本場ならではの雰囲気がとても魅力的なため、「マテ茶を始めるなら、まずはこの道具をそろえなきゃ」と思ってしまう人も多いでしょう。

しかし、ここで順番を間違えると、マテ茶の習慣化からは遠回りになってしまいます。初心者が最初に知るべきなのは、道具の名前よりも、「そもそもマテ茶とはどんな飲み物で、どう飲まれているのか」ということです。そこが理解できると、なぜゴードとボンビージャが使われているのか、そして今の自分に本当に必要なのかが自然と見えてきます。

結論から言うと、マテゴードは「専用の器」、ボンビージャは「茶葉をこしながら飲むための道具」です。本場南米のスタイルには欠かせませんが、初心者の最初の一杯には決して必須ではありません。ただし、マテ茶を単なる飲み物としてだけでなく、その文化やゆったりとした時間ごと楽しみたくなったときには、この2つの道具は非常に魅力的な存在へと変わります。この記事では、マテ茶の基本知識から専用道具の役割、購入する最適なタイミング、そして失敗しない選び方までをわかりやすく解説します。

Editorial Details

この記事の確認情報

選び方や使い方を実用ベースで整理

執筆

MATE編集部

確認

MATEリサーチチーム

公開日

2026年3月5日

更新日

2026年3月14日

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マテ茶の道具に関する基本まとめ

- マテゴードはマテ茶を飲むための「器」、ボンビージャは茶葉をこしながら飲むための「専用ストロー」です。- 本場の道具として有名ですが、初心者が最初から買いそろえる必要はありません。- まずは道具なしで始める方法を試し、自分の口に合うか、どんな場面で飲みたいかを確認した方が失敗を防げます。- 道具の本当の価値は、味が魔法のように美味しくなることではなく、マテ茶ならではの飲み方や文化を体験できる点にあります。- 道具を買うのは、数回から数週間マテ茶を飲んでみて、「これなら毎日の習慣として続きそうだな」と実感できてからで十分です。

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そもそもマテ茶とは?なぜ専用の道具があるのか

マテ茶は、南米を原産とするマテの木の葉や小枝を乾燥させて作られる飲み物です。日本語では「茶」という言葉が付きますが、緑茶や紅茶と同じ茶の木から作られるわけではありません。この点を最初に押さえておくと、実際の味や飲み方とのギャップが少なくなります。

味わいの特徴として、グリーンタイプなら青々しさや草のような風味、ローストタイプなら豊かな香ばしさが前面に出ます。つまり、マテ茶は単なる「健康に良さそうなお茶」としてではなく、「個性のはっきりしたカフェイン飲料」として捉えるのが正解です。

そして本場南米では、茶葉を器に直接入れ、そこにお湯や冷水を何度も注ぎ足しながらゆっくりと味わうスタイルが一般的です。暑い時期にはテレレと呼ばれる水出しの飲み方もあります。このような飲み方をする場合、普通のマグカップとストローでは口の中に茶葉が入ってきてしまい、うまく飲めません。そのため、茶葉を入れるのに適した器である「マテゴード」と、茶葉をこしながら液体だけを吸える「ボンビージャ」という道具が定着したのです。

ここで大切なのは、「道具が先にあるのではなく、特有の飲み方に合わせて道具が生まれた」という事実です。この背景を知っていれば、専用道具を単なる「雰囲気作りのためのアクセサリー」だと誤解せずに済みます。

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マテゴードとは?ただのカップではない理由

マテゴードとは、マテ茶を飲むために作られた専用の器のことです。天然のひょうたんをくり抜いて作ったものが最も有名ですが、現在では木製、陶器製、金属製、シリコン製など、さまざまな素材のものが存在します。

この器の役割は、決して「本場っぽさ」を演出することだけではありません。たっぷりの茶葉を中に入れ、そこにお湯や水を少しずつ注ぎ足しながら飲むというマテ茶特有のスタイルに、最も適した形状をしているのです。マグカップでお湯をいっぱいに注ぎ、一度で抽出を終わらせる一般的なお茶の飲み方とは、根本的な発想が異なります。

また、ゴードを使うことで、マテ茶は単なる「飲み物」から「豊かな時間の過ごし方」へと変化します。丸みを帯びた器を手に包み込み、少しずつお湯を注ぎ足しながら、抽出される香りや濃さの移り変わりをゆっくりと味わう。その一連の所作までを含めて楽しめるのが、ゴードの大きな魅力です。

ただし、過度な期待は禁物です。ゴードは味を劇的に変える魔法の器ではありません。マテ茶そのものの味が自分の口に合わない場合、器を変えたからといって満足度が急激に上がるわけではないのです。だからこそ、初心者が最初に優先すべきは「道具をそろえること」ではなく、「味との相性を確かめること」になります。

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ボンビージャとは?茶こし付きの専用ストロー

ボンビージャは、先端部分にフィルター(茶こし)の役割を持つ小さな穴が空いた、金属製のストローのような道具です。見た目は一般的なストローに似ていますが、その役割はまったく異なります。

もし普通のストローでマテ茶を飲もうとすると、細かく砕かれた茶葉がそのまま口の中に入ってきてしまいますし、ストローの管自体がすぐに詰まってしまいます。ボンビージャは、先端のフィルターで茶葉をしっかりとこし取り、抽出された美味しい液体だけをスムーズに飲めるように設計された賢い道具なのです。茶葉を直接器に入れてお湯を注ぐマテ茶のスタイルにおいて、非常に理にかなった作りをしています。

ここでも、「本場の雰囲気を出すためのアイテム」というよりは、「その飲み方をするために物理的に必要だから使われている」と理解するのが正確です。ティーバッグではなく、リーフ(茶葉)を使って本格的にマテ茶を楽しむ段階になると、ボンビージャの存在意義がはっきりとわかるはずです。

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初心者に専用道具が最初から必要ではない理由

マテ茶を始める初心者にとって一番大切なのは、「マテ茶が自分の日常生活に無理なく馴染むかどうか」を見極めることです。それがまだわからない段階で専用の道具を一式そろえてしまうと、味に慣れる前に「いれる手間」や「手入れの手間」ばかりが増えてしまいます。

最初から道具を使ってしまうと、マテ茶の味わい方、独特のいれ方、飲み終わった後の片付け、さらには道具自体のメンテナンス方法まで、一気に多くのことを覚えなければなりません。これでは、もしマテ茶を飲むのをやめてしまった時に、その理由が「単純に味が合わなかったから」なのか、それとも「道具の扱いが面倒だったから」なのかがわからなくなってしまいます。

そもそも、マテ茶は市販のティーバッグや、普段使っている茶こし付きのマイボトルでも十分に美味しく始められます。入り口の段階で重視すべきなのは、専用道具を持っているかどうかではありません。「グリーンとローストのどちらの味が好きか」「ホットとアイスのどちらが生活に取り入れやすいか」「1日のうちどの時間帯に飲むのが心地よいか」を探ることの方がはるかに重要です。

つまり、最初からゴードとボンビージャを買いそろえるのは、飲み物としての習慣が定着する前に「趣味の道具集め」から入ってしまうようなものです。このアプローチは、見た目の格好良さとは裏腹に、決して合理的な方法とは言えません。

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初心者は「道具」より「味」を先に見極めるのが正解

マテ茶デビューで最も失敗しにくいのは、まず普段の生活の中で「一杯だけ」を気軽に試してみることです。いきなり道具一式を買い込むのではなく、手軽なローストタイプのティーバッグや、簡単に作れる水出しマテ茶から始めるのが最も現実的です。特にローストタイプは焙煎された香ばしさがあり、マテ茶特有の風味に慣れていない人でも抵抗なく飲めるでしょう。

試すタイミングにも少し工夫が必要です。朝一番の目覚めのコーヒーをいきなりマテ茶に置き換えるよりも、午後のリフレッシュタイムや食後の気分転換の一杯として取り入れた方が、マテ茶の良さや自分との相性がわかりやすくなります。

そうして手軽に飲み続けるうちに、「これは毎日の習慣として続きそうだな」と実感できたら、次のステップとしてティーバッグからリーフ(茶葉)へと進んでみましょう。そして、「もっと本場南米らしい本格的な飲み方を楽しみたい」と心から思えたときに、初めてゴードとボンビージャの購入を検討する。この段階を踏んだ順番であれば、せっかく買った道具がキッチンの棚の奥でただの飾りになってしまうのを確実に防げます。

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専用道具を早めに買ってもよい人の特徴

### 道具から入るのが向いている人 マテ茶を単なるカフェイン飲料としてではなく、「本場南米の伝統的な飲み方そのもの」に強く惹かれている人には向いています。歴史や文化、いれる際の一連の所作までを含めて深く味わいたいという明確な目的があるなら、最初から道具をそろえる意味は大いにあります。

また、最初からティーバッグではなく茶葉を使ってじっくりと抽出を楽しみたい人や、夏の暑い時期に本格的なテレレ(水出し)を作りたい人にも適しています。「専用の形から入ることでモチベーションが上がり、習慣化しやすい」というタイプの人にとっては、道具がむしろ継続するための強い味方になります。

### まだ道具を買うのを急がなくていい人 一方で、「マテ茶って一体どんな味がするんだろう?」と、まだ興味本位で探っている段階の人はまったく急ぐ必要はありません。高い道具を買う前に、まずはマテ茶の味そのものが自分の好みに合うかどうかを確認することの方がずっと優先度が高いからです。

また、飲み物をいれる準備や洗い物の手間を少しでも減らしたい人、職場や外出先でサッと手軽に飲みたい人にとっても、専用道具は最初の選択肢としては不向きです。いつものマグカップや水筒で飲むスタイルが定着しているなら、無理に専用道具を使うよりも、その手軽なスタイルのまま続ける方がライフスタイルに合っていると言えます。

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道具を使うと何が変わる?味以上の「体験」の魅力

専用の道具を使うと、マテ茶の楽しみ方は格段に「本格的」になります。茶葉をたっぷりと入れた器に少しずつお湯や水を足しながら、自分のペースでゆっくりと飲む。この一連の流れが生まれるだけで、マテ茶は単なる水分補給の一杯から、「自分とゆっくり向き合うための特別な飲み物」へと変わります。

本場南米では、家族や友人とひとつのゴードを回し飲みして語り合う場面や、飲むためのお湯をゆっくりと準備する時間も含めて、マテ茶は深い文化として根付いています。日本でそこまで完全に再現しなくても、道具を使うだけで、マテ茶が持つ豊かな歴史や背景を肌で感じやすくなります。

もうひとつの大きな魅力は、「茶葉との距離がグッと近くなること」です。お湯を足すたびに変わる濃さのグラデーションや、ふわりと立ち上る香りの変化をダイレクトに感じることができ、ティーバッグでは気づけなかった奥深い面白さに出会えます。マテ茶の本当の魅力は、単なる味の良し悪しだけでなく、「その時間をどう過ごすか」にあるということに気づけるはずです。

ただし、専用道具を神格化しすぎる必要はありません。忙しい平日の朝や、仕事に集中したい作業の合間であれば、ポンとお湯を注ぐだけのマグカップや、持ち運びしやすいマイボトルの方が圧倒的に優秀な場面も多々あります。専用道具は、どんな時でも便利な万能アイテムではありません。だからこそ、「自分の生活のどのシーンで、どういう気分の時に使いたいか」を具体的にイメージしてから購入した方が、結果的に満足度がずっと高くなります。

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選び方のコツは「雰囲気」よりも「日常での使いやすさ」

初めて道具を選ぶ際によくやってしまう失敗は、「見た目のデザインや本場感」だけで決めてしまうことです。SNSなどで写真映えするかどうかよりも、「洗いやすいか」「しっかり乾燥させやすいか」「収納場所に困らないか」といった実用性の方が、長く愛用していく上でははるかに重要になります。

### マテゴードの選び方 最初に買うゴードは、メンテナンスがしやすい素材を優先するのが無難です。本場らしい天然のひょうたんや木製のものは確かに雰囲気が抜群ですが、カビを防ぐための乾燥やお手入れに少し気を使う必要があります。特に「毎日気兼ねなくさっと使いたい」という人にとっては、汚れが落ちやすくカビの心配が少ない「陶器製」や「ステンレス製」などの金属素材の方が、圧倒的に扱いやすくておすすめです。

器のサイズも、大きすぎないものを選ぶのがコツです。最初から本場サイズの大きな器に憧れる気持ちもわかりますが、日本人の手に収まりやすく、スポンジでサッと洗いやすい小ぶり〜中くらいのサイズの方が、結局のところ出番が多くなり長続きします。

### ボンビージャの選び方 ボンビージャを選ぶ際に最も重視すべきなのは、先端の装飾などの細かいデザインよりも、「洗いやすさ」です。使用するたびに内部の茶葉の詰まりを掃除するのが難しい構造のものは、あっという間に使うのが面倒になってしまいます。フィルター部分が取り外せて中までしっかり洗えるタイプなどを選ぶと衛生的です。

また、長さのバランスも大切です。使う予定のゴード(器)に対して短すぎず、口元に運んだ時に無理な姿勢にならずに飲める長さのものが扱いやすいでしょう。最初から職人手作りのような細部の装飾にこだわりすぎる必要はありません。まずは「毎日の生活の中で、ストレスなく気軽に使えるか」を基準に選べば間違いありません。

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買うタイミングは「マテ茶が習慣化してから」が正解

道具を購入するベストなタイミングは、まずは手軽なティーバッグや茶葉を使って数回から数週間ほど飲み続け、自分の生活の中に「マテ茶を飲む自然な場面」が定着してからです。

たとえば、「毎日の午後の一杯としてすっかり定着した」「休日のリラックスタイムに時間をかけて飲むようになった」「ホットだけでなく、冷たい飲み方にも挑戦したくなった」。自分の中にこうした前向きな変化が芽生えてきたときこそが、専用道具の購入を本格的に検討する絶好のタイミングと言えます。

この順番を守れば、自分にとって本当に必要な道具の条件も見えてきます。「自宅のリビングでゆっくり温かいマテ茶を飲みたい」のか、それとも「夏場に冷たいテレレをごくごく飲みたい」のかによって、選ぶべきゴードの素材やサイズも変わってくるからです。逆に、初期の勢いだけで買ってしまうと、自分の用途に合っているのかどうかもわからないまま、使わなくなってしまう可能性が高くなります。

そして、最初に買う時も、あれこれと一式すべてをそろえようとする必要はありません。日常的に扱いやすいゴードを1つと、洗いやすいボンビージャを1本。最初はこれだけで十分に本場の雰囲気を楽しめます。いきなり高価で豪華なセットに手を出す必要はまったくありません。

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道具選びにおけるよくある失敗

マテ茶の道具に関して一番多い失敗は、SNSなどの魅力的な見た目に惹かれて、よくわからないまま高価な道具を真っ先に買ってしまうことです。本格的な形から入りたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、自分の好みの味や、日常のどの場面で飲むかが定まっていない段階で買ってしまうと、結局はキッチンのただの飾りになって終わってしまいます。

次に多い勘違いが、「専用の道具さえ使えば、味が急激に美味しくなるはずだ」と思い込んでしまうことです。確かに、飲む際の雰囲気や豊かな体験は劇的に向上しますが、味の根本的な土台を決めるのは、あくまで「茶葉の品質」と「いれ方のコツ」です。道具はマテ茶の魅力をさらに深めてくれるサポーターであって、いれ方の失敗をすべて解決してくれる魔法のアイテムではありません。

そしてもう一つ、典型的な失敗パターンが「手入れの負担を軽く見積もりすぎてしまうこと」です。ひょうたん製のゴードをしっかり乾燥させたり、ボンビージャの細い管を洗ったりする毎回の作業が面倒に感じてしまうと、どんなにお気に入りのデザインでも次第に手が伸びなくなります。道具のメンテナンスの手間を甘く見ると、長続きせずに失敗する原因となります。

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まとめ

マテゴードとボンビージャは、マテ茶の本場南米での伝統的な飲み方を支える大切な道具です。ゴードは茶葉を入れてお湯を注ぐための器であり、ボンビージャは抽出されたお茶を茶葉をこしながら飲むための専用ストローです。この2つの道具があることで、マテ茶をただ喉の渇きを潤すために飲むのではなく、お湯を注ぎ足す所作や、ゆっくりと流れる時間ごと味わい尽くすことができるようになります。

しかし、これからマテ茶を始める初心者にとっての「正解」は、最初からこれらの専用道具を気合を入れて買いそろえることではありません。まずは手軽なティーバッグなどで「道具なし」からスタートし、自分の味の好みや、生活の中で飲むタイミングをしっかりとつかむ。そして、習慣として定着してから本当に道具が必要かどうかを判断する。この順番を踏むのが、圧倒的に失敗が少なく、長く楽しめる秘訣です。

専用道具の本当の価値は、マテ茶という飲み物を好きになり、毎日の生活に馴染んだ後でこそ大いに発揮されます。だからこそ、最初は「本場への憧れ」よりも「自分のライフスタイルとの相性確認」を優先してください。そのうえで、「もっとこの奥深い飲み方を楽しみたい!」と心から思えたとき、マテゴードとボンビージャは、あなたのティータイムをより豊かにしてくれる素晴らしい買い物になるはずです。

Next Step

Buying Guide

マテ茶の道具おすすめと選び方

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