マテ茶を毎日の生活に取り入れようとしたとき、「どの形で買えばいいのか」で迷う前に、実は別のところでつまずいてしまう人が多いです。そもそもマテ茶とは何のお茶なのか。どんな味がするのか。コーヒーの代わりになるのか。そうした基本的な疑問が解消されないまま、ティーバッグ、茶葉、ペットボトルのどれがいいかと比較しても、自分に合ったものを選ぶ軸が定まりません。
さらに、マテ茶については「飲むサラダ」といった健康的なイメージばかりが先行しがちです。しかし、初心者が最初に押さえておくべきなのは、栄養面よりも、原料や味の種類、カフェインの有無、そして自分に合った飲み方です。これらの基本がわかると、どの形式で買うべきかも自然と見えてきます。
結論から言うと、初めてマテ茶を飲むなら「ローストタイプのティーバッグ」が最も失敗しにくい選択です。リーフ(茶葉)は味の濃さや飲み方のバリエーションを本格的に楽しみたい人向け。市販のペットボトルは手軽な入り口として便利ですが、それ一本の味だけでマテ茶全体を判断しない方がよいでしょう。
この記事では、まずマテ茶の基本情報を整理したうえで、ティーバッグ、茶葉、ペットボトルそれぞれの違いと、初心者が失敗しないための上手な始め方についてわかりやすく解説します。
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選び方や使い方を実用ベースで整理
執筆
MATE編集部
確認
MATEリサーチチーム
公開日
2026年3月3日
更新日
2026年3月14日
マテ茶の基本情報まとめ
- マテ茶は南米原産のマテの木の葉や小枝から作られる飲み物で、緑茶や紅茶とは原料が異なります。- 味のタイプは大きく分けて「グリーン」と「ロースト」があり、初心者には焙煎された香ばしさのあるローストの方が親しみやすいでしょう。- マテ茶にはカフェインが含まれています。「お茶だからカフェインが少ない」と油断しない方が安全です。- ホットでもアイスでも美味しく飲め、暑い時期にはテレレという冷たい飲み方も楽しめます。- 最も無理のない入り口は、ローストタイプのティーバッグを買い、1日の中で「一杯だけ」をマテ茶に差し替えてみることです。
そもそもマテ茶とはどんな飲み物か
マテ茶は、南米を原産とするマテの木の葉や小枝を乾燥させて作られる飲み物です。アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイといった国々では、日常的な飲料として深く親しまれています。
日本語では「茶」という言葉が付きますが、緑茶や紅茶の原料である茶の木から作られるわけではありません。ここは最初に押さえておきたい重要なポイントです。名前の印象だけで緑茶の仲間だと思って飲むと、実際の味とのギャップに驚いてしまうかもしれません。
本場南米では、ひょうたん型の器(マテゴード)と金属ストロー(ボンビージャ)を使って飲むスタイルが有名です。しかし、初心者がいきなりその本格的な形から入る必要はありません。ティーバッグや水出し、ペットボトルでも十分にマテ茶の魅力を楽しめます。
大切なのは、マテ茶を「健康に良さそうな特別な飲み物」として身構えすぎないことです。実際には、「個性のはっきりした無糖のカフェイン飲料」として捉えた方が期待がブレず、自分のライフスタイルに合うかどうかも判断しやすくなります。
グリーンとローストで大きく変わる味わいの印象
マテ茶の味をひとことで説明するのが難しい理由は、同じ「マテ茶」でも、製法の違いによって受ける印象がまったく異なるからです。この違いを知らずに買ってしまうと、最初の一杯で「思っていた味と違う」とがっかりしてしまう原因になります。
グリーンタイプは、草のような青々しい風味や軽い苦味、ハーブティーのような清涼感が引き立ちやすいのが特徴です。飲み慣れるとそれが大きな魅力になりますが、初心者は最初に「少し青臭い」と感じる人も少なくありません。
一方のローストタイプは、茶葉を焙煎しているため豊かな香ばしさが前面に出ます。ほうじ茶や麦茶に似た親しみやすい風味があり、普段からコーヒーをよく飲む人にも比較的馴染みやすい味わいです。そのため、初めてマテ茶を飲む際の入り口としては、ローストタイプの方が圧倒的に無難です。
ただし、ローストタイプであってもコーヒーそのものの味になるわけではありません。ここは過度な期待をしないようにしましょう。マテ茶はコーヒーのコピーではなく、独自の魅力を持つ新しい飲み物です。種類の違いについてより詳しく知りたい方は、グリーンとローストの違いの記事も参考にしてみてください。
マテ茶のカフェインとコーヒーとの上手な付き合い方
結論から言うと、カフェインは含まれています。この点は曖昧にせず、しっかりと理解しておきましょう。
マテ茶は、「お茶だから何杯飲んでも体にやさしい」という飲み物ではありません。いれ方の濃さや飲む量によって体感は変わってきますが、基本的にはしっかりとした「カフェイン飲料」として扱うのが無難です。
そのうえで、マテ茶がコーヒーの代わりになるかといえば、完全な置き換えにはなりません。しかし、「無糖でリフレッシュできる別のカフェイン飲料」を探している人にとっては、非常に相性の良い選択肢になります。
特にマテ茶が活躍するのは、午後の一杯です。朝の目覚めに飲む深煎りコーヒーのどっしりとした満足感をマテ茶で代用しようとするよりも、昼食を終えた後や会議の直前、あるいは暑い夏の午後などに、気分を変えるための「新しい選択肢」として取り入れるのがおすすめです。冷たく冷やしても美味しく飲めるのは、コーヒーにはないマテ茶ならではの強みです。
マテ茶を取り入れる際は、いつもの飲み物に「追加」するのではなく、「差し替え」として考えるのがわかりやすいです。コーヒーの量を減らさずにマテ茶まで飲んでしまうと、カフェインの過剰摂取になりやすく、自分に合った適量や時間帯も見えにくくなります。飲む量や時間帯による影響が気になる方は、カフェインと安全性の記事も一度確認しておくと安心です。
温度や飲み方で多彩な表情を見せるマテ茶の魅力
マテ茶の面白さは、ひとつの飲み物でありながら、楽しみ方の入り口がたくさん用意されている点にあります。ローストタイプで香ばしさを味わうこともできれば、グリーンタイプで爽やかな青々しさを楽しむこともできます。ホットでいれてホッと一息つくことも、氷を入れてキンキンに冷やして飲むことも可能です。
夏場にはテレレと呼ばれる水出しスタイルが最高に気持ちいいですし、自宅やオフィスではマグカップで手軽に、外出先ではペットボトルでサッと喉を潤せます。さらにマテ茶の世界にハマれば、本場南米の専用道具を使って本格的な雰囲気を味わうことだってできます。ひとつの正解に縛られず、自由なスタイルで楽しめるのがマテ茶の懐の深さです。
つまり、最初から「本場南米の人のように本格的に飲まなければ」とプレッシャーに感じる必要はまったくありません。まずは自分の生活に一番馴染みやすい形から始め、マテ茶の味が気に入ったら少しずつ飲み方を広げていけばよいのです。この自由な広がりがあるからこそ、マテ茶は一時的なブームで終わらず、長く愛される飲み物になり得るのです。
ティーバッグ・茶葉・ペットボトルの違いと選び方
これら3つの形式を比較するときは、「どれが一番本格的か(優れているか)」という視点よりも、「いれる手間」「味の調整のしやすさ」「毎日の習慣としての続けやすさ」を基準に選んだ方が、結果的に失敗しません。マテ茶が定着するかどうかは、味が好きかどうかだけでなく、自分のライフスタイルに無理なく組み込めるかどうかにかかっているからです。
### ティーバッグ:最も失敗しにくく、手軽な入り口 ティーバッグの最大の強みは、何と言っても「いれる手間が少ないこと」です。マグカップとお湯さえあれば、いつでもどこでもすぐにマテ茶を楽しめます。茶葉の分量をわざわざ量る必要がなく、濃すぎて苦くなってしまう失敗も防げます。
初心者に向いている理由は、味のハードルが比較的低い商品が多いからです。特にローストタイプのティーバッグは、豊かな香ばしさがありながらもマテ茶特有のクセが抑えられており、非常に飲みやすく仕上がっています。仕事の合間の息抜きや、自宅でのリラックスタイムにサッと取り入れやすく、「まずはマテ茶を飲み続けられるか試してみたい」という人には最適の選択です。
弱点を挙げるとすれば、リーフ(茶葉)ほど自由度が高くない点です。その日の気分に合わせて濃さを細かく微調整したり、茶葉の香りをダイレクトに楽しんだりしたい人にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。ただ、初めて買う一袋目としては、そこまで気にする必要はないでしょう。
### 茶葉(リーフ):味や飲み方のバリエーションを楽しみたい人向け 茶葉の最大の魅力は、その「自由度の高さ」です。グリーンかローストかの選択だけでなく、茶葉そのものの香りを楽しんだり、抽出時間やお湯の量で自分好みの濃さに細かく調整したりすることができます。たっぷりの水で作る水出しマテ茶や、冷たいテレレを楽しみたい人、あるいは本場南米の専用道具を使って本格的にいれてみたい人にとっては、茶葉の方が圧倒的に満足度が高くなります。
また、「今日はさっぱりと薄めに」「今日はガツンと濃いめに」といった具合に、その日の気分や体調に合わせて味わいをコントロールできるのも魅力です。マテ茶を単なる水分補給としてではなく、少しこだわった趣味として楽しみたい人には、茶葉が断然おすすめです。
ただし、初心者が最初から茶葉を選んでしまうと、少し遠回りになる可能性があります。一回に使う茶葉の量はどれくらいか、急須や茶こしなどどの道具を使うべきか、開封後の茶葉はどう保存すればいいかなど、考えるべきことが一気に増えてしまうからです。「本格的に楽しみたい!」という強い意欲がある人には向いていますが、「まずは自分の生活に馴染むか試したい」という人にとっては、少しハードルが高い入り口と言えます。
### ペットボトル:外出先での味見として便利 市販のペットボトルの良さは、とにかく「迷わず今すぐ試せること」です。お湯を沸かす手間も、抽出するための道具も一切不要で、コンビニやスーパーで見つけたらその場ですぐに味わうことができます。外出中や移動中の水分補給として使いやすく、キンキンに冷えた状態でマテ茶を試してみたい人には非常に便利です。
ただし、ペットボトルの味だけで「マテ茶のすべて」を判断するのは危険です。市販のペットボトル飲料は、メーカーによって味の方向性やブレンド具合が大きく異なりますし、自宅で茶葉やティーバッグからいれたマテ茶とは香りや風味がまったく違うことも珍しくありません。たまたま飲んだ一本が口に合わなかったからといって、「自分はマテ茶が苦手なんだ」と決めつけてしまうのは、少し早計です。
つまり、ペットボトルは手軽な「味見」の入り口としては優秀ですが、自宅で毎日飲む習慣を作るための形としては、コストパフォーマンスも含めてティーバッグや茶葉の方が優れています。
それぞれの形式はどんな人に向いているか
- **ティーバッグが向いている人** 絶対に失敗したくない人、いれるための道具を増やしたくない人、仕事や家事の合間にサッと手軽に飲みたい人、「まずは毎日の習慣として続けられるか」を確認したい人に最適です。
- **茶葉(リーフ)が向いている人** グリーンとローストの味の違いを本格的に比較したい人、その日の気分で濃さを微調整したい人、水出しやテレレなどの冷たいアレンジを楽しみたい人、本場南米の文化や雰囲気にどっぷり浸かりたい人に向いています。
- **ペットボトルが向いている人** ティーバッグなどを買う前に、まずはマテ茶がどんな雰囲気の飲み物かを知りたい人、外出先で手軽に買える無糖飲料のバリエーションを増やしたい人にとって、非常に使い勝手の良い選択肢です。
結局のところ、「絶対にこれが正解」というたった一つの答えはありません。最も大切なのは、「自分が日常生活のどの場面でマテ茶を飲みたいか」を具体的にイメージすることです。自宅での仕事のお供にしたいのか、夏の暑い日にマイボトルで持ち歩きたいのか、それとも休日の午後にゆっくりと香りを楽しみながらいれたいのか。「どの形で買うか」よりも「どんな場面で使うか」から逆算して考えると、自分にぴったりの商品が選びやすくなります。
初心者への一番のおすすめは「ローストのティーバッグを一杯だけ」
マテ茶を始めるにあたって最も失敗が少ない方法は、ローストタイプのティーバッグを一つ購入し、1日のうちの「どれか一杯だけ」をマテ茶に差し替えてみることです。
特におすすめなのは、午後に飲んでいるコーヒーや甘いジュースをマテ茶に変えてみるというやり方です。朝一番のコーヒーの習慣まで、無理に変える必要はありません。午後の一杯だけを差し替えることで、いつもの飲み物との違いを比較しやすくなり、マテ茶が自分の生活のどの時間帯に最もフィットするのかが自然と見えてきます。
最初はいれる際、パッケージに記載されている目安の時間よりも少し早めにティーバッグを引き上げ、薄めに作ってみてください。最初から濃くいれすぎると、マテ茶特有の苦味や青々しさが前面に出すぎてしまうことがあるからです。まずは「飲みやすさ」を最優先にし、味が気に入ったら次回から少しずつ抽出時間を延ばして好みの濃さに近づけていく方が、失敗を防げます。
もし冷たい飲み物の方が好きなら、次のステップとして水出しマテ茶に挑戦してみるのも良いでしょう。ホットで飲んだ時に少し苦味が気になったという人でも、水出しにすると驚くほどすっきりと爽やかに飲めることがよくあります。そうやってマテ茶の味に慣れ、さらに好きになったら、その後にグリーンタイプを試したり、茶葉(リーフ)を買ってみたり、本場の専用道具をそろえたりと、徐々に世界を広げていけば十分です。
最初から大容量の茶葉や、高価な道具一式を買いそろえる必要はまったくありません。道具なしで始める方法さえ知っていれば、いつものお気に入りのマグカップひとつで、今日からすぐにマテ茶生活をスタートできます。
マテ茶を買うときに気をつけておきたいポイント
初めてマテ茶を買うときは、「お得な大容量」よりも「失敗した時のダメージの少なさ」を優先すべきです。大袋でのまとめ買いは、自分の口に合うお気に入りの商品を見つけてからで十分間に合います。
グリーンタイプとローストタイプのどちらにするか迷ったら、まずは「ロースト」を選びましょう。焙煎された香ばしさがある分、初めて飲んだ時の「思っていた味と違う」という拒否感が出にくいからです。逆に、普段からハーブティーの清涼感や、青々しい自然な香りが大好きな人であれば、最初からグリーンタイプに挑戦してみるのも良いでしょう。
「外出先でも手軽に飲みたい」ならペットボトルやマイボトルで作れる水出し用、「自宅やオフィスで仕事中にホッと一息つきたい」ならティーバッグ、「抽出の過程や飲み方のバリエーションごと楽しみたい」なら茶葉。このように、「自分が使いたい場面」に合わせて購入する形式を決めると、買ったけれど結局使わなかった、という無駄遣いを防ぐことができます。
マテ茶を始めるときのよくある失敗
一番ありがちな失敗は、マテ茶を「コーヒーとまったく同じ味の代用品」だと思い込んでしまうことです。ローストタイプは確かに香ばしさの方向性はコーヒーに似ていますが、ベースはあくまでお茶であり、コーヒーそのものの味にはなりません。ここを勘違いしてしまうと、最初に飲んだ時の期待が大きく外れてしまいます。
次に多いのが、普段飲んでいるコーヒーの量を減らさずに、そのままマテ茶を「追加」してしまうことです。これではカフェインの過剰摂取になりやすく、自分にとっての適量や、マテ茶が活躍する最適な時間帯もわかりません。お試しで飲むなら、まずはいつもの飲み物と「差し替える」ことを意識しましょう。
もうひとつは、最初から熱湯で濃く抽出しすぎてしまうことです。濃くいれると、マテ茶特有の苦味や渋味、青臭さが強く出やすくなります。マテ茶初心者のうちは、少し薄いくらいの味から始めるのが美味しく飲むコツです。
さらに、たまたま買ったペットボトル一本の味だけで「マテ茶は自分には合わない」と早急に決めてしまうのも非常に勿体ないです。市販の商品はメーカーによって味わいの印象がガラリと変わるため、もし少しでもマテ茶に興味があるのなら、ティーバッグでもう一度だけ試してみることを強くおすすめします。
そして、最初から茶葉(リーフ)と本場の専用道具をまとめて買いそろえてしまうのも、定着させるには遠回りになりがちです。南米の伝統文化としての魅力は素晴らしいですが、毎日の習慣になる前に「いれる準備や片付けが面倒だ」という気持ちが勝ってしまうことが多いからです。新しい習慣の入り口は、できるだけ手軽で簡単な形にしておくのが鉄則です。
まとめ
マテ茶は、南米で古くから親しまれてきた、緑茶や紅茶とは異なる植物から作られるカフェイン飲料です。グリーンタイプは草のように爽やかな風味、ローストタイプは焙煎された豊かな香ばしさが特徴です。まずはこの基本的な違いを知っておくだけでも、マテ茶選びのハードルはグッと下がります。
購入する形式で迷ったら、初心者にとって最も失敗が少なく手軽なのは「ティーバッグ」です。リーフ(茶葉)は、味の濃さや飲み方のバリエーションを本格的に広げたい人向け。ペットボトルは外出先などでの手軽な入り口として便利ですが、それ一本の味だけでマテ茶全体を評価しないようにしましょう。
どれを買うべきかどうしても決められない時は、まずは「ローストタイプのティーバッグ」を一袋だけ買い、午後のリフレッシュタイムの一杯をマテ茶に差し替えてみる。まずはそこからスタートできれば十分です。
マテ茶は、単なる「一風変わった珍しいお茶」ではありません。ホットでもアイスでも美味しく楽しめ、無糖だからこそ毎日の習慣にしやすく、季節や飲む場面によって多彩な表情を見せてくれる奥深い飲み物です。コーヒーか緑茶しか選択肢がなかった日常に、新しいリフレッシュの軸を作ってくれる存在。その豊かな世界への入り口として、まずは一番手軽な形から、気軽にマテ茶を試してみてください。